2023年04月26日 14:46更新
冬場、雪捨て場を利用するトラックで道路が渋滞するのを解消しようと、上越市が雪捨て場を増やす計画であることが分かりました。新たな雪捨て場は2か所で、大豆と下正善寺地内になる見込みです。
これは25日(火)に開かれた、中川市長と除雪業者8社による意見交換会で示されました。
市の雪対策室によりますと、現在、合併前上越市の雪捨て場は13か所です。そのうち、トキ鉄の妙高はねうまラインより西側 山麓線周辺では、雪捨て場が上越高田インター付近の1か所しかありません。そのため上越大橋わきの河川敷にある雪捨て場に運び込むトラックが多く、周辺道路では渋滞が起きていました。
関川河川敷の雪捨て場
こうしたなか、除雪業者の要望を受けて市は、今年度から新たな雪捨て場を2か所設ける計画です。雪対策室はJCVの取材に対して、場所は大豆と下正善寺地内で検討していると話しました。
上越市建設業協会 林健晴会長
「上越大橋下と船見公園は、シーズン最初に開設する。雪捨て場周辺は高速バスも渋滞していたので、なんとか解消したかった」
関川河川敷の雪捨て場
冬場の除排雪では、オペレーターの高齢化と担い手不足が課題となっています。この日の意見交換会では、オペレーター1人で作業にあたるいわゆる「ワンオペ」の現状や、雇用の難しさを訴える声も聞かれました。
除雪業者
「ワンオペを実施してみたが、ベテランでも路肩やグレーチングを壊してしまうことがあった。一車線のところはワンオペは無理」
「『除雪以外は休んで』という会社もある。冬の雇用はどうすればいいのか、今後除雪体制が維持できるか不安」
さらに、作業に対する苦情電話などが行政でなく業者に直接入ることが少なからずあり、受けた若手社員が悩んで会社を辞めた事例も報告されました。
上越市建設業協会 林健晴会長
「クレームがくれば業者も動かないといけない。市との連携は必要不可欠」
市では今後、業者の除雪担当者とより具体的な話し合いを重ね、この冬の除雪計画に要望を生かしていく方針です。
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