2023年02月27日 14:20更新
年末の大雪により倒木・倒竹被害にあい、いまだに復旧していない佐渡市の農道を市長が23日(木)に視察しました。
年末の大雪により、現在も島内では、雪解けが進んでいない個人や地域が所有している農道などでは、いまだに木や竹が倒れたままの場所があり、佐渡市では被害の全体は把握できていない状況です。
今回の視察は、渡辺竜五佐渡市長が農繁期が始まる春先前に状況を把握したいと行われました。この日、渡辺市長ははじめに、住民の案内で両津地区柿野浦を視察し、民家の後ろに倒れている竹や、数十メートルに渡り道をふさぐ倒木や竹の状況を歩きながら見て回りました。
市長は「このような太い竹が折れて曲がるのは見たことない」など、被害の深刻さについて話していました。
市長は斜面に生える木に竹が覆いかぶさるなどの状況を実際に見て「災害予備軍になりかけない。こういった木も今のうちに対応できないのかなどと、職員に相談をしながら住民たちには、雨などが多い時期には気をつけて欲しい」と呼びかけていました。
一方で住民も、こういった状況の場合、どのような支援が受けられるのかなど市長に質問していました。
住民は
「祝日なのに市長が来てくれて助かった。市長は行政経験豊かなので、いろいろなアドバイスや有利な工事方法など考えてくれているようなので助かります。45年ほど農作業しているが、こんな景色みたことない。
不特定多数の人も通る場所なので、災害復旧工事をしてくれるのを心待ちにしています」
佐渡市は2月20日に年末の大雪被害に関し国から災害認定を受け、規模にもよりますが、その費用を農林道や農地の被害にあてます。また集落や自治会の困りごと、助け合い活動を支援する「地域コミュニティ交付金」を大雪災害に対応して拡大運用することを決めています。
市長は「こういった交付金について一定のルールを考えて、状況を見ながら対応していきたい。地域で話し合い、活用してほしい」と住民たちに呼びかけていました。
渡辺市長は
「12月末に災害の現地を回っているのですが、春の農作業に向けて復旧がどのような作業になっているのか、また林道の災害認定を受けていきたいたと考えているため、林道の状況も踏まえ、防災の部分など考えていかないといけない。まずはなんとしても春の農作業に必要な農道は通行できるよう、国・県の災害事業を受けて取り組んでいきたい」
この日、市長は両津、赤泊、羽茂の3地区12か所を回り状況を確認しました。そのほかにも随時視察や座談会も実施し、現状を確認しています。大雪災害に対する佐渡市の支援の詳細は、佐渡市のホームページなどをご覧ください。
佐渡テレビジョン
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