2023年02月21日 08:51更新
かつて平安時代から上越の特産とされた麻織物の原料「青苧」を使って卒園証書を作ろうと、上越市下正善寺にある森のこども園てくてくの年長園児が紙すきに挑戦しました。
森のこども園てくてくでは、毎年、青苧をつかって卒園証書を作っています。 17日は年長園児3人が、NPO法人「越後青苧の会」の近藤紀一郎会長に教わりながら青苧を使った紙すきに取組みました。材料の青苧は、園児が去年6月に園の近くで刈り取ったものです。
紙すきの原液には、青苧のほか、ノリの役割をするトロロアオイの根が入っています。
園児たちは「水につけたのが楽しかった」「(青苧を)手で採る時や、切る時に怖いのが大変だった。漢字がいっぱい書いてある卒園証書をもらえるとうれしい」などと話していました。
原液にくぐらせた木の枠は、乾燥機で水を切ったあと、近藤さんが自宅で2トンの重しをして紙に仕上げます。
越後青苧の会の近藤紀一郎会長
「体験を通じて、ふるさとに面白いものがあると知ってほしい。子どもたちと一緒にやるのは楽しい」
青苧の卒園証書は、来月行われる「巣立ちの日」に卒園生が受取ります。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.