2023年02月15日 00:00更新

上越妙高駅の周辺をベンチャービジネスなど新しい事業の拠点にしようと、起業した人の事例を紹介するフォーラムが駅西口のコンテナ商店街「フルサット」で開かれました。

フォーラムを開いたのは「フルサット」を運営する北信越地域資源研究所です。研究所では近年、上越妙高駅周辺で起業する人や起業を目指す人が増えていることから、こうした人たちの考え方や取組みを紹介し、起業家同士の横のつながりを深めようと、今回初めてフォーラムを開きました。

会場には、投資ファンドの関係者や起業を目指している人などおよそ10人が集まりました。

事例を発表したひとり、ガンギブリューイングの宮本正裕さんは、駅近くでクラフトビール醸造所の開業準備を進めています。宮本さんは資金繰りや商品の値段の設定、そしてブランド戦略など、開業までの準備について話しました。

宮本さんは「小さな都市で起業する面白さを感じている。簡単に人とつながれる。都会とは目立ち方が違う。いろんな応援者がいる」と話していました。

また、デジタルマネージ・ウィズエーの横田孝宜さんは、スマホのWi‐Fi使用状況から上越妙高駅周辺などの人の流れを把握して、ビジネスなどに生かす取り組みを紹介しました。そのうえで、地方都市であっても働き方を工夫すればビジネスチャンスはあると話しました。

 横田さん
「今は兼業や週末起業が楽。最初から全身全霊をかけるのでなく、ライトに考え、並行してウエイトを上げていく起業があっても良い」

北信越地域資源研究所の平原匡代表取締役は、将来的にフルサットを小規模事業者の集合体とするイメージを示し「起業を考える人などの相談に力を入れたい」と話しました。

平原さんは「起業した人とこれから起業したい人が支え合うようになると変わってくる。ぜひ起業を目指す若い人からエネルギー爆発させてほしい。サポートしたい」と意欲を見せていました。

フォーラムの後には交流会が開かれ、参加者は、熱心に情報交換していました。研究所では今後もこうしたフォーラムを開くことにしています。