2023年02月08日 11:03更新

２月７日（火）は北方領土の日でした。これにあわせて、北方領土問題を多くの人に知ってもらおうというパネル展が上越市の高田城址公園オーレンプラザで開かれています。

北方領土は、北海道の北東にある歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の4つの島を指します。

古くから日本人が生活し日本の領土とされてきましたが、第二次世界大戦後は、ソ連そしてロシアに占領された状態です。

パネル展では、終戦当時、島に1万7000人を超える日本人が住んでいたことや島周辺の海でサケやマス、カニなどが水揚げされ、漁業や水産加工業が盛んだったこと。また、旧ソ連軍が侵攻してきた経緯などをまとめた90点を見ることができます。

訪れた人
「理不尽な話。難しいが解決法がないか働きかけが次のステップになると思う」

パネル展は、多くの人に北方領土問題を理解してもらい領土返還を求める活動を引き継いでもらおうと、県内各地で開かれていて、上越市では3年ぶりです。

会場を訪れた人の中には、自分の父親が昭和20年に国後島にいて、当時の様子を聞かされたと話す人がいました。

訪れた人
「父親が生きていた時に北方領土問題の話をしていた。『ロシアはけしからん』『日本は領土を取り戻さなければいけない』、そういう話を子どもの時から聞いていた。資源が豊富な所だと聞いている。何とか状況が変わり、日本の領土になればいいと思う」

現在、ロシア政府はウクライナへの侵攻を続ける中で、4島の交流や自由訪問についての合意を無効としています。パネル展を主催した北方領土返還要求運動新潟県民会議の事務局長の小竹和喜さんは「ロシアと日本は険悪な関係となってしまった。今後も領土返還への活動を続けていきたい」と話しました。

北方領土パネル展
期間：2月10日（金）まで
場所：高田城址公園オーレンプラザ