2022年11月02日 14:16更新
佐渡市羽茂滝平の瀧本山千手院で33年に一度の御本尊の御開帳が30日(日)に行われました。
瀧本山千手院に安置されている御本尊「千手観世音菩薩」は安土桃山時代に羽茂城が上杉景勝に攻め入られた際、敵の手に渡ることを恐れた城主が飼犬に食べさせて逃がしたという言い伝えが残っています。
33年に一度のご開帳の年は、本来は去年でしたが、新型コロナウイルスの影響で1年遅れての実施となりました。
当日は檀家や御開帳に合わせて寺の修復を行った工事関係者などおよそ40人が参列しました。
羽茂城から持ち出されたご本尊を見つけたとされる、伊達又兵衛の子孫伊達邦彦さんによって御本尊が収められている厨子の扉が開かれると参加した人々は神妙な面持ちで手を合わせていました。
午後からは一般公開も行われ地域住民らがご本尊を参拝したほか、ご本尊に触れるのと同じご利益があるとされる廻向柱に触れ、家業繫栄などを祈っていました。
滝本山千手院護持会の印銀茂会長は「1年遅れたが無事開催できたことを嬉しく思う。この先何十年何百年が御開帳が続いていけば」と話していました。
また、この日の最後には太鼓芸能集団鼓童による演奏も奉納されました。
佐渡テレビジョン
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