2022年08月25日 17:06更新
妙高市平丸地区に伝わる工芸品、スゲ細工作りを通じて仕事について考えようと、妙高市立新井中学校の生徒が24日(水)から職場体験をしています。
スゲ細工づくりを体験しているのは、新井中学校2年生の山下鱗太郎さんです。25日(木)はNPO法人平丸スゲ細工保存会のメンバーに教わりながら、材料のスゲを刈り取りました。
新井中学校2年生 山下鱗太郎さん
「昔から作る職業に関わってみたかった。スゲ細工も知っていたのでやってみようと思った」
保存会が職場体験を受入れるのは、これが初めてです。
NPO法人平丸スゲ細工保存会 柴野美佐代 理事長
「来てもらえただけでうれしいというのが本音。彼が将来どう考えるかはこれからだと思う。こんな職業もあると考えてもらえればありがたい」
刈り取った後は選別と乾燥作業です。スゲ細工は例年干支の形を作りますが、来年は卯(うさぎ)年にあたるため、乾燥させたスゲを白くなるよう、日に当てて色抜きをします。
山下さん
「貴重な伝統なので守りたいと思った。選別が迷う部分もあったが優しく教えてもらい助かった」
柴野理事長
「『技術をどう生かすか』が今後の課題。十二支の技術をすべて残しながら新しいものを作って、新しい力で継続していけるようなバックアップ体制をとりたい」
職場体験は26日(金)が最終日。山下さんはスゲでリースを作ったり、板倉区にあるスゲ細工資料館を見学することになっています。
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