2022年07月03日 12:05更新

郷土の偉人、前島密をしのぶ「献碑祭」が1日、密生誕の地の上越市下池部にある前島記念館で開かれました。今年は100回目の節目となり、地元住民などが近代日本の礎を築いた業績に思いを馳せました。

前島密が亡くなった後、生誕の地、下池部に建てられた石碑です。

題字は密と親交のあった渋沢栄一の書をもとにしています。建碑祭は、この石碑の前で、密を偲ぼうと毎年7月1日に行われてきました。

今年は100回目の節目となることから、神事の後、記念式典が開かれました。前島密は、近代郵便制度の導入をはじめ、鉄道敷設や金融制度、教育の普及など、日本の近代化に幅広く携わりました。

あいさつに立った日本郵便信越支社の菊地元支社長は、密の構想力や実行力を称えたうえで、「困難に直面しても前向きな気持ちで果敢に挑戦していきたい」と話しました。

この後、密の功績についての講演が行われ、参加者が郷土が生んだ偉人に思いを馳せていました。

献碑祭実行委員会の新井美智雄会長は「前島密は越後を代表する人格者、地元から出たことは私どもの誇り。生誕の地として地元だけでなく上越、日本に発信しアピールできる前島密にしていきたい」と今後の活動の弾みに期待していました。

献碑祭の実行委員会では、密の功績を伝えようとパンフレットとリーフレットあわせて8000部を作成、地元住民や小中学校に配布しました。