2022年07月02日 19:30更新
上越市西城町3丁目の医療法人「知命堂病院」の創立150周年を祝う記念式典が2日に開かれました。
知命堂病院は令和3年4月に創立150周年を迎えました。この記念式典はコロナ過により、1年延期したもので病院職員約100人が出席し、節目を祝いました。
知命堂病院の歴史は明治4年に高田藩医だった瀬尾玄弘が、現在地に私立の医院を開いたのが始まりです。その20年後、玄弘を院主、養子の瀬尾原始を初代院長として知命堂病院となり、産婆看護婦養成所も併設されました。当時の高田で、民間で初めてとなる近代病院と医療従事者の育成の礎が築かれました。
式典で森川政嗣理事長は「公的病院を除く民間病院で、しかも同じ場所で、かくも長い年月診療を続けている病院は非常に少ない。今日があるのは歴代の理事長、病院長がこの地で医療に対する情熱と才覚があり、それに共感して勤務した職員たちの努力の賜物」とこれまでの歴史を振り返りました。
理事長は取材に対し「民間病院なので、国のように赤字出してでも補填してもらえるわけではなく、ギリギリのところで毎年黒字を出していけない厳しい経営はあるが、職員が一丸となってひとつの方向に向かっていければ。この地域の人たちのニーズに叶ったものを提供できたことがこれまで続けられた最大の理由。今後も地域の要望に応えられる医療を提供したい」と話していました。
また式典では6月末付けで介護老人保健施設長を退任した野村穣一名誉理事長と、去年9月高田城址公園オーレンプラザで病院の歴史を紹介する写真展を開いた、職員OBで作る「大けやきの会」に感謝状が贈られました。
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