2022年06月07日 16:30更新
障がい者が仕事を辞めずに雇用先で長く働くにはどうしたらよいかをテーマにしたセミナーが7日、就労支援施設の担当者などを対象に上越市で開かれました。
セミナーは上越地域の障害者就業・生活支援センターさくらが開いたもので、特別支援学校の教諭や就労支援施設の担当者などおよそ50人が参加しました。
さくらには、この春に就職を希望する障がい者1252人が登録していましたが、その6割以上にあたる791人が就職できているということです。
一方で、障がい者雇用について依然消極的な企業があり課題になっています。
参加者
「苦労しているのは、受け入れ企業の開拓。実態をよく知ってもらい、負のイメージをどう払拭するか。障がい者福祉施設で活動している姿を見てもらうだけで、イメージが変わると思う」
「(支援学校の生徒に対する)支援者を増やしていきたい。まずは子どもたちを知ってもらい、そこから就職につなげていくことが大切」
一方、障がい者の就職で大きなポイントになるのが職場への定着です。そのため、さくらでは障がい者を引率して事業所を訪ね、そこで働く障がい者と交流してもらったり、実際に職場体験してもらうなどしてミスマッチを防いでいます。その結果、就職した人の一年後の定着率に一定の効果があったということです。
障害者就業・生活支援センターさくら 樺澤聡子 所長
「障がい者就労は、横のつながりがとても大事。就労を支える支援者が連携して、企業の求める人材を送り出せる体制をつくっていきたい」
セミナーは今後も開かれ、障がい者を採用する側、企業の人事担当者なども参加するということです。
また、さくらでは来月からの毎週木曜日、午前10時から12時まで障がい者の就労相談会を行います。参加には事前の予約が必要です。詳しくは、さくらまでお問い合わせください。
障害者就業・生活支援センターさくら
■問い合せ:電話 025-538-9087
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