2022年03月30日 16:55更新

将棋の第71期王将戦を制し史上4人目の五冠を最年少で成し遂げた藤井聡太竜王が26日（土）に佐渡を訪れ、新王将の誕生を祝うイベントに参加しました。第71期王将戦は第7局が佐渡市で開催される予定でしたが、藤井竜王が4連勝して新王将となったため対局は行われず、代わりに「藤井新王将を囲む会」が開催されました。

この日は関係者やファンらおよそ100人が参加し、藤井新王将との交流を楽しみました。初めに渡辺竜五佐渡市長があいさつに立ち「藤井先生の五冠獲得により佐渡の子どもたちも将棋に対する関心が高まっており、感謝申し上げる」と歓迎の言葉を述べると、続く藤井竜王は「自然が豊かで食べ物もおいしいと聞いていたので楽しみにしていました。皆様に温かく迎えていただき嬉しく思います」と話しました。

イベントでは藤井竜王と師匠である杉本昌隆8段が大盤で王将戦を振り返りました。イベント中のトークで「今後佐渡で対局があったらお昼ご飯は何にしますか？」と杉元8段に聞かれると「以前も佐渡を訪れたことがあるので、過去の注文を参考に…」と返し、会場の笑いを誘っていました。

その後、藤井竜王が参加者からの質問に答える時間が設けられました。夢を持つことの意味や目標を持つことの大切さについて質問されると藤井新王将は「大きな目標とは別に実現可能な目標を立て、一つひとつクリアしていくことがモチベーションにつながるのではないか」と答えていました。参加者は藤井竜王との貴重な時間を楽しんでいました。また、前日開催された祝賀会では20日に行われた佐渡アマチュア王将戦の表彰式も行われ、優勝者には藤井竜王から直接トロフィーが手渡されました。

佐渡テレビジョン