2021年12月04日 14:14更新
ふるさと愛で最高賞!
全国の高校生が建築デザインや芸術作品を応募するアートコンペティションで、県立上越総合技術高校建築環境科3年の植木日菜さんが最高賞に輝きました。
受賞の一報を聞いた植木さん「感動とえ~という驚き、そのあと感動が込み上げてきた」と喜びを表していました。
このコンペティションは「世紀のダ・ヴィンチを探せ!」をテーマに大阪芸術大学が主催したもので、美術やデザインなど13部門があります。コンペには全国の高校518校から1753点が寄せられました。審査の結果、植木さんはすべての部門で最も優秀な作品に贈られる「ダ・ヴンチ大賞」に輝きました。
植木さんの作品は、建築部門で、タイトルは「思い出の一ページ」です。高田城址公園を想定して、ミニ図書館を設計しました。一番の特徴は本を開いたような形です。まわりの景観に配慮し全体が芝で覆われています。植木さんは「学校近くの公園にいろんな人が楽しめる施設があれば良いと思った」と経緯を説明しています。
建物の中には、本を読むスペースをはじめ、手作り野菜が販売できるフリーマーケット、子どもが遊べる広場、さらに、高田の象徴でもある雁木のような通路もあります。
作品づくりには、学業3年間の集大成として、夏休みや休日も返上して取組みました。指導にあたった竹田希和講師は「インパクトだけでなく、なぜこのデザインなのか、理由付けや意図が伝わるところが評価されたのでは」と話しました。
植木さんは「すごく苦しい時期もあったが、それすら全部思い出になっていて、自分の中の青春だったと思います」と振り返っていました。
将来はこだわりを持った建築家になりたいという植木さん。卒業後は長岡造形大学に進み、さらに建築を学ぶということです。
なお植木さんは、建築家になれたら、今回の作品を高田城址公園に建ててみたいと夢を膨らませていました。
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