2021年11月05日 14:30更新
ことし上越消防管内で発生した火災は、10月末現在、去年の同じ時期を大幅に上回る53件となっています。そのうち、タバコが原因の火災は去年0件だったものが今年は5件です。上越地域消防局では、タバコの不始末による火災の実験を行い、署員がその状況を詳しく調べる研修を行いました。
上越消防管内で発生した火災は、10月末現在で53件、去年の同じ時期とくらべて、19件上回っています。火災原因で最も多いのは電気関係で10件、次いで放火が6件でした。そして第3位のタバコは、去年0件だったものがことしは5件となっています。これを受けて上越地域消防局は、タバコの不始末による火災の実験を行いました。
実験は、タバコの火をしっかり消さないまま、外出する想定です。15分ほどたつと灰皿から白い煙が上がります。その後、煙は消えますが、灰皿の温度は500℃以上に達し、50分後には、灰皿が割れます。
灰皿が割れて飛び散った吸い殻や灰がゴミ箱に入り、1時間後、炎があがります。そのまま洗濯物に火が移り火災となりました。
実験のあと、上越消防と糸魚川消防の職員19人が、現場の調査に入りました。
指導者 田中優 係長
「火災の現場に同じ現場はない。判断材料は経験もあるが、基礎的な知識・技術の積み重ね」
上越消防によりますとタバコが原因で発生した火災5件のうち、1件が実験と同じく、タバコをしっかり消さずに外出したケースでした。
参加者
「普段、現場では見られない部分をきめ細かく発見、指導を受けて調査し、良い経験になった」
来週9日からは、秋の火災予防運動が始まります。上越地域消防局では、今回の実験のようすをホームページやユーチューブチャンネルで公開し、タバコ火災の危険性を伝えていく予定です。
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