2021年11月01日 17:09更新
直江津港と佐渡市の羽茂港をフェリーで結び、おけさ柿を輸送する試験運航がこのほど行われました。佐渡汽船のフェリーが廃止されるなか、柿やコメの輸送コストを抑えられると農家からは歓迎の声がきかれました。
直江津港と 羽茂港間をむすぶ「フェリー粟国(あぐに)」です。長さ65メートル、巾11.6メートル、総トン数は462トンあります。
30日は鉄道コンテナ10本分、およそ50トン分のおけさ柿を積んで午前10時に羽茂港を出港しました。
JA羽茂 本間龍策 組合長「佐渡汽船の(両津発)貨物運賃が10%あがり、おなじ量を運んで350~360万円の経費が」「両津港まで陸路40㎞に比べ岸壁(羽茂)がすぐ、輸送経費が縮小され生産者にとってありがたい」
貨物輸送を運航するのは、神戸市の和幸船舶です。
現在、佐渡汽船の直江津・小木航路は、カーフェリーが廃止され貨物輸送ができない状況です。そうした中、県外の民間会社がはじめて佐渡航路に参入しました。
和幸船舶 安井和弥 専務取締役「元々車を積む船なので、今回のようにコンテナを直接積んだのは初めて。」「航路を維持安定化するには、佐渡への生活物資を安定供給するのがフェリーの役割。そこへのお客様獲得を目指したい」
フェリー粟国は、およそ2時間40分かけて午後1時に直江津港へ到着しました。
おけさ柿のコンテナは、黒井駅までトラックで運ばれた後、貨物列車で県外へむかいました。
今後、フェリー粟国は来年から1日1往復の本格的な運航を目指すということです。
今後人員輸送の予定について和幸船舶の安井和弥 専務取締役は「人員輸送に関しては次の課題。まずは、貨物の方を優先にやっていきたい」と話しています。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.