2021年06月22日 15:00更新
上越産の小麦を育ててオリジナルのパンを作ろうと、上越市の小竹製菓が21日、柿崎区で小麦を収穫しました。
ご当地菓子パン「サンドパン」でおなじみの小竹製菓は、地元産の小麦でオリジナルのパンを作ろうと、柿崎区の農家に麦の栽培を委託しています。
小竹孝雄 社長
「ここにしか無い麦。上越で育つ小麦をテーマにいろいろ作ってみようと思った」
麦の収穫には小竹製菓のスタッフなど5人があたり、手で刈りとりました。
収穫したのは上越の気候にあった品種「ゆきのちから」です。小麦は秋に種をまいて冬を越し、この時期に収穫します。小竹製菓が麦を栽培するのはこれが2回目。今シーズンは1回目の倍以上、35アールに増やしました。
これは1回目にとれた小麦で作った「雪の下こむぎクッキー」です。小竹製菓の若手スタッフがアイデアを出しながら商品化しました。
小竹社長
「地元の小麦100%でおいしいクッキーがテーマだった。今はパンの試作している。ここならではのパンを作りたい」
2回目の栽培では、800キロほどの収穫を見込んでいます。
小竹製菓では地場産小麦の利用を進めようと、ほかの食品製造業者に呼びかけて、「雪の下小麦会」を立ち上げました。この日は会のメンバーも収穫に参加しました。
町田醤油味噌 町田靖典さん
「現物の小麦を見られて貴重な体験。どんなものができるか期待と楽しみでワクワクしている」
JAによりますと、上越地域で「ゆきのちから」を栽培しているのはここだけということです。「雪の下小麦会」では、雪国の小麦という個性を生かして新しい食品を生み出したいと意気込んでいます。
小竹社長
「自分たちの風土でできたものを地元で食べてもらう所に面白さがある。この麦を通して(食品化に)チャレンジしてもらい」と話しています。
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