2021年05月16日 22:02更新
自然を感じながら市民が集いあえる新しい公園として、約2000坪の空き地を整備した「vinculo park(ビンクロパーク)」が上越市岩木にこのほど完成し、お披露目のイベントが15・16日に開かれました。
ビンクロパークは上越市岩木の住宅街の一角にできました。ビンクロはスペイン語で「絆」や「繋がり」を意味します。整備をしたのは上越市上中田で植物を使った雑貨やコーヒーなどを販売していたVINCULO.FLOWER(ビンクロフラワー)の店主、丸山拓也さんとひろみさん夫妻です。
ひろみさんは「上越はすごく自然の多いところ、過ごしやすい住みやすいところだが、そんな中で憩いのスポットにしたいと思って。けど多くの市民はそういう場所を市外に探している感覚はある。上越の中でこういうスポットがあれば」拓也さんは「上越は遊ぶところがないと言うが、だったら作ろうと。それは『自分たちで作ってどうだ?』ではなくて、ボランティアなど、みんなに協力してもらって、みんなで作ろうとしたのがスタートだった」と整備に至った経緯を話します。
拓也さんは父の知人が所有し、40年ほど空き地となっていた2000坪、約6600平方メートルの土地を購入し、両親やボランティアと一緒に公園づくりに向けて、去年7月から草刈りや土台整備を進めてきました。園内には自然の姿を活かし、元々自生していた木を利用したベンチやオブジェのような遊具、土を盛った丘を整備したほか、サボテンやオリーブ、ユーカリに加え、ネイティブフラワーと呼ばれるオーストラリアやアフリカの植物の植栽にも取り組もうとしています。
ひろみさんは「やっと整地が終わったところ。ここから花や木を植えていって、1か月後ではなく、5年、10年先を見ていってほしい」拓也さんは「公園に完成はありません。植物の成長と共にビンクロが成長していく姿を見ていってもらいたい。これからみんなで作っていく上越の新しいスポットです。ゴールはなく、これからどんどん変化していく場所になります」と話しています。
土日の2日間は公園の完成披露を兼ねたイベントが開かれ、飲食やクラフト作家のブースなど約10店舗が並び、親子連れなど多くの市民が新しい集いの拠点を見ようと足を運んでいました。訪れた人たちは「おしゃれな印象。今後もまた来たい」「今こういう時代なので、外にこういう場所があると子どもも退屈しない」「遊びに来てみたら、すごい色々なお店もあって楽しかった。眺めもよいし、子どもも広いところが好きなので、これから遊びに来ようと思った。雰囲気もよい」と感想を話していました。
ビンクロパークは駐車スペースもあり、公園自体の入園料や開設時間は原則設けられていません。パーク前には丸山さん夫婦の営むビンクロフラワーの仮店舗ができていて、コーヒーなど片手にパークでくつろぐこともできます。あわせて今後、定期的に開催するイベントの中で、公園整備やイベント開催に向けた協力金の寄付を募ることにしています。
拓也さんは今後について、「まずお庭にもっと花を植えて、華やかな四季を感じられる場所に。その中でキャンプや、畑を作って食べられる野菜を育てるなど、色々なイベントを開催して、皆さんに楽しめる場所を作っていきたい。散歩がてらフラッと来る感覚で、色んなものを来てから感じ取ってもらいたい」と呼び掛けています。
なお、ビンクロパークの今後のイベント予定などはインスタグラム「vinculo.flower」「vinculo.park」で紹介されます。
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