2021年05月17日 13:41更新
先月中旬に佐渡島内で発生した大規模な霜により被害を受けたおけさ柿。今月11日に佐渡市の渡辺竜五市長が出荷量が多い、島の南部のおけさ柿園地を視察しました。
おけさ柿の栽培は島中央部の国中地域を管轄とするJA佐渡と、南部地域を主とするJA羽茂に分かれていて、JA佐渡管内はすでに先月視察が行われていました。
この日は、霜の被害を受けた羽茂大崎のおけさ柿園地を市長をはじめ、JA羽茂の職員などおよそ20人が視察しました。
先月10日から15日にかけて佐渡島内で発生した霜の影響で、本来であれば例年4月下旬ごろに柿の新芽が青々と色付きますが、園地のおけさ柿は枯れていました。
佐渡市によりますと、2016年に発生した霜被害と比べると被害面積は2倍以上になると見られ、過去にない低温被害だということです。
現在まで判明しているおけさ柿の被害は、栽培面積317ヘクタールのうち、全体の3割を占める新穂、金井、羽茂などの地域の90ヘクタールほどで、被害額はおよそ1億7000万円と推定されています。
この影響で被害を受けたおけさ柿畑は今年、来年の収穫がほぼ見込めないと見られています。現地を視察した渡辺市長は農業者と被害状況について話しながら意見交換を行っていました。
柿農家の西川正文さんは「20年間畑をやってきて、過去にない被害」と話していました。
なお今月末には、両JAを中心とした関係機関で対策会議が開かれます。来月6月上旬には、被害を受けた農家に対し、少しでも早く回復できるよう指導会など設けるとしています。
佐渡テレビジョン
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