2021年03月25日 16:23更新
大雪で折れたり裂けたりした樹木を目にすることはありませんか?
上越市では、市道わきの樹木が傾くなどして通行に支障が出たり、一般家庭では冬囲いが壊れて庭木が傷むなどして、枝木の処分が例年以上に増えています。
上越市のクリーンセンターです。続々と入っていく車の荷台には、枝木がぎっしりと積まれています。運んできた運転手は「車が多いとは聞いていたが、あまりの列にびっくり。大雪の後始末でみんな大変なんだと思う。今年は異常だ」と話していました。
クリーンセンターでは3月に入ってから、大雪の影響で倒れた樹木や折れた枝木の持ち込みが日ごとに増えています。そのおよそ9割が一般の家庭からです。
上越市生活環境課の平野亨さんは「今は1番後ろの車で1時間待ちの状態。きのうは過去最多の750台(うち枝木を運ぶ車は450台)で、通常の倍の数。街中でも折れた枝をよく見るため、多くなる予想はしていたが、ここまでになるのは予想以上だった」と話しています。
写真は、25日の受け付けが始まる8半頃の様子です。列をなす車に、いつも以上に作業員を増やして対応にあたっています。また、通常は建物内で2台ずつ枝木をおろしますが、外でも3台が下ろせるようにし、現在は5台が一度に作業できるようになっています。
一方、市道では、樹木が傾くなどして交通の妨げとなり、伐採して取り除く作業が行われています。樹木の撤去は去年の12月中旬からはじまり、年明けの大雪でピークとなりました。市によりますと、樹木の撤去は今月11日現在で53件と、例年より多くなっています。
この日は五智6丁目の市道で、法面300メートルに渡って傾いた樹木などを伐採し、およそ30トンを処理しました。
くびき野森林組合の池田嘉之部長は「少雪だった去年の10倍、例年と比べても5倍はある。水分のある重い雪が一度に降ったので、被害が大きかった。小さい木はやわらかいので被害は少ないが、大きい枝が張った木が特にやられた。根元から倒れたものも何本もあった」と話していました。
市では、これから山間部の市道で同様の撤去を進め、一連の作業は5月まで続くとみています。
クリーンセンターでは、枝木の持ち込みが今後も増えると見込んで、4月1日から朝の受付けを1時間早め、7時半とすることにしました。昼休みも短縮して対応します。平野さんは「待ち時間が長くて作業が捗らないという声が聞かれる。スムーズに受け入れられる体制を整えたい」と話していました。
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