2021年03月04日 06:00更新
昭和20年代から30年代の日常風景を描いた切り絵作品の展覧会が、上越市国府1丁目の五智歴史の里会館で開かれています。
作品には、「ダルマストーブ」「ちゃぶ台」「ワラで包んだ納豆」「かくまき」が描かれています。
これらの作品を手掛けたのは、石橋2丁目の西山英夫さん73歳です。西山さんは、定年退職した13年前から切り絵をはじめ、動植物や人物をモチーフにした作品を作ってきました。その中でも特に好評だったのが自身が子どものころに見た昭和の風景です。
以来、記憶や古い写真をもとに、これまでに200点ほどの作品を作ってきました。今回展示されているのは新作40点を含むおよそ70点です。材料には、特別な模様の和紙も使われ昭和の時代を巧みに表現しています。
田おこしをする牛をモチーフにしたこちらの作品は、西山さんの一番のお気に入りです。牛の表情と紙のクッション材で描いた田んぼに苦心したといいます。作品の多くには人物と共にアリやカマキリなどの昆虫がさりげなく描かれています。
西山英夫さんは「子どものころの遊び相手は昆虫。当時の思い出が一気にでてくる効果がある」「一瞬でも思い出してもらえれば心が温まる」と話しています。
西山英夫さんの切り絵展「消えかけた思い出がよみがえる」は、今月31日まで居多神社向かいの五智歴史の里会館で開かれています。
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