2021年02月10日 15:12更新
中小企業が地域の特産物などを生かして新しいビジネスにつなげるにはどうしたらよいかをテーマにしたセミナーが9日、上越市で開かれました。
このセミナーは、東経連ビジネスセンターの協力でJCV上越ケーブルビジョンが開きました。
テーマは「地域特性を生かした新ビジネス」。講師を務めたのは、宮城県登米市にある製麺業「マルニ食品」の社長、二階堂玲子さんです。
マルニ食品は、明治18年にうどんを提供する茶屋として創業。戦後は、製麺業に変わり、現在は、コンビニエンスストアやスーパーにも製品を納入するようになりました。
しかし、大手メーカーとの競争が激しくなるなか、5代目を継いだ二階堂さんは、自分たちの特徴や得意な技術を生かし、独自の進化が必要だと考えました。
着目したのは「原点回帰」。創業時と同じように自社製品を提供する飲食店を開いたほか、コロナ禍でもイベントを開催して、直接客と接する機会を作りました。
さらに、地元産の小麦や塩などをつかった新商品の開発、郷土料理「はっと」の商品化などを手掛け、ファンを増やすことに成功しました。
二階堂さんは、今までにないものを生み出すチャレンジで、百年先を見据えた麺づくりを続けたいと締めくくりました。
「上越は、雪をはじめ独特な地域特質がある。そこで生まれる食文化もある。雪室での食品熟成などの技術を生かせるのではないか。」と上越での新ビジネスに期待していました。
セミナーの模様は後日、JCVで放送する予定です。
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