2021年01月14日 16:58更新
大雪は農業用の施設にも被害をもたらしています。上越市上五貫野にある久保田農園では、ビニールハウスの骨組みが雪に埋もれて、鉄パイプが曲がりました。ビニールを覆うことができない状態になっています。
久保田農園の面積はおよそ2ヘクタール。ハウスは大小あわせ22棟あります。
このうち、被害が集中したのは小型のハウスです。12棟あるうち9棟で骨組みが曲がりました。
小型のハウスは冬の間、ビニールを張りませんが、今回は想定以上に雪が深かかったため、被害を受けました。
農園の久保田喜隆さんは「鉄なので直すことができず、新しく立て直すしかない。被害額は1000万円以上」「今のところ倒壊は免れている。これ以上雪が降ったら倒壊する危険があるのでまだまだ心配」と話しています。
被害はこれだけではありません。現在育てているアスパラ菜が、除雪作業に追われて収穫できません。あわせて、交通マヒのため、収穫できても出荷はできない状態です。
さらに、久保田農園の主力であるトマトは、例年この時期に行う苗、1万2000本の定植ができない状態です。春の見通しが立たず、出荷できないものは断りを入れている状況だということです。
上越市によりますと、14日午前6時現在、大雪による建物被害が114棟確認されています。そのうち、住宅での一部損壊が48棟、空き家や作業所などの全壊が16棟となっています。
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