2020年12月12日 19:08更新

ゆきだるま高原のリスタート！

浴場の改修が進められてきた上越市安塚区のゆきだるま温泉久比岐野があす13日にオープンする。12日は施設の完成披露会が開かれたほか、キューピットバレイスキー場では19日のグランドオープンを前に安全祈願祭が開かれた。

上越市は施設の老朽化が進むゆきだるま温泉の日帰り温泉施設「雪の湯」の利用を休止し、隣接する宿泊施設の久比岐野の浴場に機能を集約しようと増築工事を進めてきた。

新しい浴場は源泉かけ流しで浴槽の面積は男女風呂ともに4㎡から10㎡に拡大され、洗い場も4か所から8か所に増えた。

また長年の使用による湯量の減少対策として、新たな汲み上げポンプをこれまでの場所から約100メートル地下に設置し、安定した湯量を確保した。増築工事とポンプ入替の事業費はあわせて約8500万円。

村山市長は完成披露会で「テラスに増築したということで、早く見たかったが完成を待ってきょう内部を見た。（2階部分から浴場に入るために）雰囲気によっては洞窟風呂に下りていくようでおもしろい。皆さんに親しんでもらえたら」と話している。

【日帰り温泉久比岐野】

■営業時間
・平日 　正午～午後６時
・土日と祝日の前日　正午～午後８時30分
■料金
・大人600円・小学生300円・未就学児（3歳以上）100円
※上越市民の大人であれは500円に割引
※70代以上の上越市民はシニアパスポート提示で350円
■問合わせ
キューピットバレイコールセンター 025-593-2041

あわせてキューピットバレイスキー場では安全祈願祭が行われた。前の指定管理者株式会社キューピットバレイが3月に解散し、今季から運営は湯沢町に本社を置くスマイルリゾートが引き継いでいる。今季はスキー場事業のみの運営に留め、宿泊施設の営業は見送るほか、スキー場のゴンドラは運行せず、リフトのみとする方針。

スマイルリゾートでは、シーズンの施設利用者を10万4000人と見込んでいて、シーズン券の販売もコロナ禍の中で対昨年比8割ほどにのぼっているという。同社の八木達也執行役員は「ゴンドラが稼動しなくても滑れる範囲は担保されている。上越はもとより柏崎や長岡の人により多く来てもらえるようなスキー場を目指していく。沢山の人に来てもらいたい。今シーズンはコロナ禍で厳しい状況と想定しているが、国内の需要も見直されると思う。外に出て行きたいという要求に対してスキーはマッチしているので、そこをアピールしていきたい」と話している。

村山市長も「運営のスマイルリゾートが地域の気持ちに応えてくれたのもリスタートができるきっかけ。これからは連携しながら地元の活力づくり、スキー場の存立についてタッグを組んでいく」と話していた。