2020年11月28日 15:05更新
えちごトキめき鉄道が導入したSL「D51型蒸気機関車」が28日、地元の人やファンに初めてお披露目された。
D51‐827(長さ約20m、高さ約4m、幅約3m)
デゴイチの愛称で知られるD51型蒸気機関車。この車両は昭和18年製造。昭和48年まで岐阜県中津川地域を走り、これまで和歌山県有田川町の鉄道公園に展示されていた。機関車の全長は約20m、重さは78トン。
28日は地元の関係者を招いた式典や、一般向けのお披露目イベントが開かれた。式典でトキ鉄の鳥塚亮社長は「直江津機関区は昭和44年10月に北陸線が電化されデゴイチはなくなった。それから51年を経て体験できるデゴイチが来た。駅や直江津に来ていただいてSLを見て親しんでもらう。そこから始めたい。経営的には厳しいが、鉄道会社として前進していく」と挨拶した。
えちごトキめき鉄道によるとイベントには全国408組(1,142人)から応募があり、抽選で当たった150人が参加。地元はもちろん、岐阜、千葉、東京など遠方からの参加もあった。
参加者は「すごい、かっこいい」「においも蒸気機関車ならでは」と話し、転車台で旋回する車体を見学したり、大きさを体感したり、記念撮影などを楽しんでいた。
また会場では、SLを歓迎する地元の直江津駅前商店街振興組合が開発した「石炭飴」が来場者に配られていた。
SLは国の補助金などを使い、車体を所有する大阪市のアチハ株式会社から5年リースで導入したもの。えちごときめき鉄道は今後、SLを生かしたまちづくりを目指し、体験乗車できるイベントなどを開催していきたいとしている。
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