2020年09月30日 18:50更新
他人ごとではありません!
クマに襲われるなどの被害が県内で相次ぐ中、イノシシやクマの習性やその対策を学ぶ学習会が29日、名立地区公民館で開かれた。
この学習会はクマやイノシシなどに襲われないためにどうしたらよいかを学んでもらおうと上越市が初めて開いた。講師はNPO法人新潟ワイルドライフリサーチの理事で、ことしから市の鳥獣対策アドバイザーを務める今村舟さん。
県内ではクマに襲われるなどの人的被害が23日からの1週間で4件立て続けに起きている。上越市内では30日現在被害はないものの、今年の目撃数は40件となっている。
またイノシシによる農作物被害は去年1550aにのぼった。市では猟友会などと協力し、去年イノシシ757頭を捕獲。ことしは新たに鳥獣被害対策実施隊を組織し、19集落で24台の箱罠を設置、28頭を捕獲している。
今村さんは被害に遭わないためには、クマやイノシシが出てこないようにすることが重要だとして、人里近くにあるカキやクリ、クルミなど、木を実をつけたままにしないこと。草やぶに身を隠せないよう刈りこむこと。畑で採り残した野菜などを放置せず、コンポストなどで処理することを呼びかけた。「動物がとって美味しいものを集落から無くすことが大事」と今村さんは話す。
さらにクマやイノシシに遭遇した時は、目を離さず、絶対に刺激しないようゆっくりと距離を取ること。それでも襲われたときはうつ伏せになり、顔や後頭部、内臓、内股など急所を守る防御姿勢をとることも紹介された。
この学習会は次回10月20日(火)午後6時30分からはーとぴあ中郷でも開かれる。
参加希望の人は中郷区総合事務所まで(0255-74-2691)
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