2020年03月26日 14:30更新
上越地域医療センター病院は現在の医療体制では赤字経営のままだとして、来年度の1年間病床の見直しなどを検証し、経営改善に取り組むことになった。
これは25日開かれた厚生常任委員会で報告された。現在、上越地域医療センター病院は老朽化による改築工事が予定されていて、令和7年度の開院を目指している。それにあわせ市は、病院の基本計画案を作成した。
それによると今の経営を続けた場合、改築が完成する令和7年度の経常損益はマイナス約3億円で、その後も赤字経営が続く見込み。そのため、市では来年度1年間を経営改善の検証期間と位置づけ、3つの取組みをすすめる考え。
具体的には、慢性期病床の一部を診療単価の高い地域包括ケア病床に転換すること。緩和ケア病棟としての施設基準を取得すること。そして、職員の人員配置を見直してリハビリ患者の受け入れと訪問看護を増やすこと。
この取り組みによって、約2億1,000万円の増収となり、医療機器などの支払いが終わる改築後6年目以降には黒字計上できる見込み。
一方、改築の完成時には常勤医師10人以上が必要となるなか、現在は9人。この1年で外科外来のすべての医師3人が退職したため。25日の委員会では、医師確保に向けた取り組みを早急に進めることも示された。
あわせて委員会では、改築事業費は約88億円が見込まれ、当初の計画より約8億7,000万円増えることが報告された。増額の理由は、解体工事でのアスベスト除去や、設計の単価見直しのためということ。
※ご覧の記事の内容は2020年3月26日(木)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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