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氷の中から2万年前の空気!? 上杉小で南極観測隊員の出前授業

2020年01月23日 17:23更新

夢は大陸サイズ!

南極観測隊の元隊員が体験談を通じて、子どもたちに夢をもってもらおうと23日、上越市立上杉小学校で出前授業を行った。 Still0123_00005この出前授業は県学校生活協同組合が開いたもの。講師は南極観測隊の一員として基地の建設、維持管理を担当したミサワホーム総合研究所の井熊英治さん。大阪府在住の井熊さんは過去南極に4回渡り、延べ3年4か月活動した。授業では5、6年生17人を前に、基地での暮らしや南極の生き物の生態、極地での自然現象を写真や動画で紹介した。南極の屋外で息をする動画では呼気が白くならず、男性が口を開けているだけの映像に笑い声が起きた。井熊さんは「ふつうは空気の中にチリやホコリがあり、それに水分がついて白く濁る。空に浮いている雲ができるのと同じことが起きているが、南極にはチリやホコリがない。空気がきれいっていうこと。」と説明。映画やドラマで女性が寒い中に凍える手を吐息で温めるシーンも「今後は違って見えてくる。これは空気が汚いってことやから。」と関西弁で冗談を交えながら、極地の環境について説明していた。Still0123_00001また最大瞬間風速が60m/s以上となる環境も身近な例を使って説明。児童の呼気は5m/s前後、掃除機は40m/sほど、南極の風は新幹線の屋根に乗ったときと同じと話し、児童たちは驚いていた。6年生の女子は「南極も白い息が出ると思っていたが空気がとてもきれいで出ないと初めて知った。」6年生の男子は「南極の氷が全部融けたら海のかさがとても増えると初めて知りおもしろかった。昔から南極に興味があったが、もっと興味を持った。できるなら一度行ってみたい。」と話していた。

さらに児童に2万年前の南極の氷が配られた。氷は水を注ぐと当時の空気が音を立てて出てきて、児童は聞き耳をたてて、2万年前に想像をふくらませていた。Still0123_00003Still0123_00004井熊さんは、南極観測隊ではいろいろな職業の人が活動していることをあげ、たとえ嫌いな人がいても気持ちよく仕事をすすめるため、思いやりやチームワークを大切にしていたと話し、そのうえで、今、夢がなくとも人生の可能性をひろげるためには勉強をすることが大切だと呼び掛けていた。

ご覧の記事の内容は2020年1月23日(木)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 1月23日 19:00~1月29日 19:00まで)

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