2019年09月12日 17:27更新
来年の東京パラリンピックをまえに、スポーツ義足を体験する授業が12日、上越市立柿崎小学校で開かれた。児童は、講師のパラアスリートと接しながら障がい者とのかかわりについて考えた。
この体験授業は、小学生に障がい者と共に生きる社会を考えるきっかけにしてもらおうと全国各地で開かれている。
講師は、東京パラリンピック陸上競技への出場を目指している池田樹生さんで5年生44人を指導した。池田さんは生まれつき、右ひざ下と右腕の肘から先がありませんが幼いころから健常者と一緒にスポーツに取り組んできた。
陸上は高校から始め、大学2年生の時には400m走で日本記録を打ち立てるなど、トップアスリートとして活躍中。
授業では池田さんが義足を外して、児童に触らせたりした。
児童が重いと感じたスポーツ義足だが池田さんは「重さは一切感じない。地面から反発力があるのでまるでトランポリンに乗っているよう」と説明していた。
このあと児童たちは体験用のスポーツ義足を装着し、歩いたりジャンプしたりしてその感触を確かめた。
児童からは「変な感じ」「足が疲れた」「大変」と反応は様々。
一方で、「障がいある人も義足をつけると普通の人と同じ。障がいがあるからと差別せず普通の人と同じように接したい」という声も聞かれた。
池田さんは「障がい者イコール悲しいかわいそうというマイナスイメージをプラスに考えるきかっけを共有できた」と話していた。
池田さんは、100メートル走で東京パラリンピックの出場を目指している。「日本を背負うアスリートの姿を東京大会で見せたい」と意気込んでいた。
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