2019年07月15日 07:20更新
車を持たないお年寄りなどの買い物を支援しようと、妙高市池の平温泉地区でジャンボタクシーを使ってスーパーマーケットを回る取り組みが進められている。12日、お年寄りが乗り合い、にぎやかに買い物に出かけた。
ジャンボタクシーは池の平温泉地区の4か所を回り、住民を乗せていく。利用者は「旬の果物が好きで、買いたい」「年を重ねると運転することが不安になるので、助かる」と、笑顔で話した。
この日向かったのは、10kmほど離れたスーパーマーケット、「ナルス せきやま店」。お年寄りなど12人が買い物を楽しんだ。
この取り組みは車を持たない人や運転に不安があるお年寄りなどからの要望を受け、池の平温泉地区の住民でつくる協議会が去年から始めた。この日の買い物では、協議会のメンバーや民生委員が付き添い、荷物を運ぶなど手伝っていた。買い物支援には市の補助金が活用されていて、利用者の負担はない。
協議会の山下静子副区長は、「利用者に『旬でおいしい。焼くだけでいい』と話しかけるとアイデアが浮かぶのでは」と、買い物に付き添う。
買い物支援は、家にこもりがちなお年寄りの外出するきっかけにもなっている。実は、住民の交流を深めることは協議会の狙いでもあった。
山下副区長は「家にこもらないようどうしたらいいか考え、生活に密着した買い物がいいと思い計画した。私は息子が都会にいて、地域にもそういう人が多い。だから一段と助け合いが必要」と、地域課題の解決に取り組む。
去年は買い物支援が3回行なわれ、述べ50人が利用した。ことしはこの日が最初で、9月と10月にも行なわれる。
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 7月12日 19:00~ 7月19日 19:00まで)
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