2019年06月27日 09:50更新
近年、海釣りなどで使うミニボートの事故が増えている。上越海上保安署では夏のレジャーシーズンを前に、「ルールを適切に守ってほしい。」と注意を呼び掛けている。
ミニボートは、長さ3m未満、エンジン出力2馬力未満の船。定員は2~3人のものが多く、操縦士の免許や検査・登録が不要だ。手軽に楽しめることからここ数年で普及した。半面、知識や技術がないまま海に出て、全国的に事故が増えている。
直江津港でもミニボートの転覆事故が、大型連休前後に3件発生している。 事故現場は防波堤付近で、乗っていた釣り人は海に落ちたがいずれも近くを通ったプレジャーボートに救助され無事だった。
上越海上保安署の吉田勝昭署長は、事故は「氷山の一角」と見ている。漁業関係者から、浸水したから助けて、戻れないので引いてほしい、といった事例を聞いているからだ。
海上保安庁によると、去年、全国で起きたミニボートの海難事故は、前の年より12隻多い84隻。その3分の1、23隻が転覆だった。
保安署によると、風の強い直江津ではパワー不足から岸に戻れなくなるケースも多いという。
ミニボートは、エンジンをフルパワーにしても、スピードは自転車より遅い時速10㎞程度。岸にいる人と綱引きをしても勝てないほど非力だ。
吉田署長は「本来ミニボートは湖などで利用するためのもの。海で利用してもかまわないが、海には風も波もありもどれなくなることもある」と危険性を指摘する。
保安署では危険を知った上で使ってほしいと呼びかけている。
ポイント
①天気予報で気象を把握する
②目立つよう旗を立てる
③スマホを携帯し万一のときは通報
吉田署長は「小さくとも、船長として自覚をもって運航してください」と呼びかけている。
万が一、海難事故のあった場合の緊急通報先は、全国共通118だ。
※ご覧の記事の内容は2019年6月27日(木)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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