2019年04月29日 10:27更新
上越市大潟区 鵜の浜温泉の名物「観光地引網」の運営体制がかわり、今シーズンは場所を柿崎区の上下浜海岸に移して再スタートを切った。初日の28日は海が荒れて中止となったが、きょう29日は天候に恵まれ100人を超える観光客が参加し、早朝の浜辺に活気があふれた。
今朝7時30分前、柿崎区の上下浜海岸に続々とやってきたのは、大潟区の鵜の浜温泉を中心に、柿崎を含む5つのホテルや旅館を利用する観光客。もちろん目当ては上越市で唯一の地引網体験。
海にはあらかじめ、沖合400mのところに幅100mほどの網が設置されている。それをはじめは機械で巻き取り、網が岸に近づいてきたところで観光客も手を添えて一緒に引き上げた。魚がかかっていると参加者から歓声が上がった。
水揚げされた魚は30㎝前後のコノシロを中心に、小アジ、サバ、キス、フグなど。きょうは漁獲が少なめだったが、観光客は興奮しながら魚を手づかみし、喜んでいた。
埼玉県から来た家族連れは、地引網体験を目当てに上越にやってきたという。「きのうは海が荒れて中止だったが、連泊して地引網が体験できてよかった。きのうは日本海に沈む夕日も見られてうれしかった」と貴重な体験に満足していた。
観光地引網は大潟区の鵜の浜温泉の名物として、地元の温泉旅館組合が約30年続けてきた。しかし、資金面や人手不足など負担が大きく、2019年度は休止にすることが決定していた。しかし、何とか継続させたいと一部の旅館組合の有志らが「上越観光地引網の会」を立ち上げ、上越漁協柿崎支部の協力を得て、続けることになりました。
会の会長で、ロイヤルホテル小林の専務、小林隆春さんは「県外の方や子どもたちから好評で、鵜の浜温泉にとってもあらためて大事なものだと実感した。観光客が喜ぶ姿がやるきになる。今後は上越、頸北のイベントとして継続していきたい」と話していた。
今シーズン、観光地引網体験は全12回の予定で開催する他、鵜の浜温泉のイベントに合わせて実施する予定だということ。
※ご覧の記事の内容は2019年4月29日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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