2019年04月09日 15:27更新
400年以上前、豊臣秀吉が天皇を京都の邸宅、聚楽第に招いたようすが描かれた屏風、「御所参内・聚楽第行幸図屏風(ごしょさんだい・じゅらくていぎょうこうずびょうぶ)」が、3年ぶりに高田公園の上越市立歴史博物館で展示されている。
屏風の大きさは高さ1m65cm、幅3m58cm。屏風は六曲一双で、およそ430年前の天正16年4月14日、豊臣秀吉が京都に築いた邸宅、聚楽第に後陽成天皇(ごようぜいてんのう)を招いた様子が描かれている。
屏風の左側には聚楽第と天皇を迎える牛車の行列が見える。
牛車には桐の紋があり、豊臣秀吉が乗っていることを表わす。
一方、屏風の右には天皇を中心とする行列が描かれ、聚楽第に向かっている。
天皇が乗っているのは、鳳輦(ほうれん)と呼ばれるもので、屋根に鳳凰の飾りがある。
天皇の存在を強調するため、貝殻などで作った絵の具で厚く塗られている。
屏風は11年前、市内の個人宅で発見されたもので、以来、市が保管している。屏風が描かれたのは天皇行幸から40年ほど後、江戸時代に入ってからと見られている。上越市で屏風が公開されるのは、3年ぶり4回目。
市立歴史博物館の宮崎俊英館長は、「絵の出来事と同じ4月14日に合わせて展示した。秀吉の晴れ舞台であり、美術品としてだけでなく歴史的価値が高い。今年は元号の変わる年でもあり、天皇家に関連した屏風を楽しんでほしい」と話している。
また、あわせて昨年度、榊原家から寄贈された徳川慶喜の孫、榊原喜佐子ゆかりの30点も初めて展示されている。展示はいずれも6月30日(日)まで。
屏風の展示を記念して歴史博物館の売店では、屏風関連のグッズが販売されている。今後は、屏風のミニレプリカも販売する予定。
屏風のパッケージをした黒糖まんじゅう 8個入り 1,100円(税込)
※ご覧の記事の内容は2019年4月9日(火)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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