2019年03月07日 18:52更新
「警察からの通報で50代男性、国道8号線で倒れている。頭部から出血、飲酒あり」
救急隊員が通報内容を確認したあと、現場で救助にあたった。これは、救急隊員が応急手当などの技術力を競う競技会の一幕だ。
競技会は、救急隊員の技術を高め救命率を上げようと毎年、上越消防本部が実施している。参加したのは、上越市・妙高市の若手救助隊員を中心とする24人。
競技では車にはねられた人、やけどを負った人、自宅で出産した人などにどう対応し、病院に運ぶか手際や熟達度を競う。一部では訓練内容が伏せられ、刻々と変化する状況に対応した。
審査では相手の容体を観察し、適切に処置できているか。家族を含め安心感を与えるよう接していたかなど、6点をチェックする。
審査員は自宅で出産した人への対応について「輪状マッサージは良かった。一方で、情報収集として母子手帳、かかりつけの病院を聞かなかった」と振り返った。
救急隊員は心肺停止の患者だけでなく、5年前から心肺が停止する前でも容体に応じて救急処置ができるようになった。上越消防管内では去年、救急出動件数が9,500件を超えた。消防本部では、今後ますます救急隊員の役割が重要になるとして士気を高めていきたいと話している。
上越消防本部の金井雅彦救急室長は「自分の活動が評価されないと、正しいかどうか気づかないので、第三者からのフィードバックが有効。人生を左右する救急現場であることを学んでもらいたい」と、参加者のスキルアップに期待を込めた。
※ご覧の記事の内容は2019年3月7日(木)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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