2018年11月30日 18:00更新
農地を荒らすイノシシの被害を食い止めようと、生産者などを対象にした研修会が、30日上越市内でひらかれた。
研修会は、上越、糸魚川、柏崎地域を管轄する3つの地域振興局が合同で開いたもので、生産者など約120人が参加した。県によると県内のイノシシによる農作物被害額は28年度に1500万円だったものが29年度には3,900万円と1年で倍以上に増えた。また、上越市内で被害を受けた田んぼは昨年度25ヘクタールにのぼる。30日は、長岡技術科学大学の山本麻希准教授が講師をつとめ、具体的な対策などを紹介した。
具体的には、電気柵の適切な設置とワナや狩猟による捕獲、住みかになる耕作放棄地の管理の3点をあげた。その上で、これらを集落ぐるみで行うと飛躍的に効果が上がるとした。
一方で、課題としてハンターの高齢化をあげ、長岡市でベテランが担い手を育成する研修施設が予定されていることを紹介した。
地域振興局では、イノシシ被害の対策にかかる費用の補助制度もあるので、市や県に相談してほしいと呼びかけている。
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