2017年02月12日 18:50更新
上越市、妙高市、糸魚川市に住む外国人が、まちの魅力や生活の中で感じていることを語りあう座談会「みちまちわいわいトーク」が11日、上越市で開かれた。
主催はNPO法人女性みちみらい上越。2020年東京五輪の事前合宿地として上越市にドイツ体操チームが訪れるなど今後、上越地域にも多くの外国人観光客が訪れることが予想される。こうした現状を踏まえ、上越地域に長期在住している外国人の生の声を聞き、観光施策の他、外国人に優しいまちづくりに生かしてもらおうと、初めて開催した。
参加したのは上越、妙高、糸魚川市に住む外国人。ニュージーランドやフィリピン、中国など9か国から21人が集まった。
オーストラリア出身の女性は「雪道を運転するのが初めてで大変だった」。
フィリピン出身の女性は「道路標示の青看板のスペルが間違っていることがたまにある」など、交通分野で外国人目線ならではの意見を語った。
また、中国出身の女性は「中国で車に乗る際、多くの人がシートベルトを身に着けない。日本でタクシーに乗る際は、ドライバーに迷惑をかけないためにつけている」と日本のルールやマナーを守っていると話し「日本の文化やマナーを知らない外国人に伝えてほしい」と訴えた。
また観光施策の面では、中国出身の男性が「春には桜のツアー、夏には海のツアーなど、テーマをしぼって宣伝した方が良い」。「初回の海外旅行は有名な観光地に行きたいが、二回目、三回目はその国の本物の文化を知りたい。祭などを体験させ、本当の日本文化の良さを見せてあげては」とアドバイスした。
また多くの参加者は、母国から友人が訪れた際、上杉謙信にちなんだ名所や金谷山、岩の原葡萄園などを案内するとし、日本人同様に地元の観光スポットに愛着を持っていると伝えた。そして、まちの魅力について「上越地域の人の温かさがすばらしい」と口をそろえた。
参加者が日本文化を体験(抹茶の振る舞い)
主催した女性みちみらい上越では今後、外国人の目から見て地域で改善すべき点など、テーマをさらに深めて、この座談会を継続していきたいと考えている。今回、座談会であげられた意見や感想は国と県、3市の行政に伝えられることになっている。
※2017年2月13日 ニュースLiNKで放送 18:30~