2018年10月14日 18:43更新
上越警察署がことし初めて募集した特殊詐欺被害の防止ポスターコンクールで直江津中学校の1年生、山田結芽さんが最優秀賞に選ばれ、表彰状が贈られた。表彰は全国地域安全運動にあわせて上越市の防犯協会や上越警察署などが開く「みんなで防犯安全安心まちづくりin上越2018」の式典で行われた。このポスターコンクールは特殊詐欺の被害を減らそうと上越署がことし市の教育委員会に呼びかけて初めて実施したもの。夏休み期間中を対象に17点の作品が集まり、直江津中学校1年生の山田結芽さんの作品が最優秀賞に選ばれた。作品は高齢者にかかってくるオレオレ詐欺の電話を防ぎ、相談を呼びかける内容。
山田さんは「私にもおばあちゃんがいて、詐欺にあってほしくないと思い描いた。目立ちやすいよう濃い色を使った。上越市だけでなく、全国で詐欺が少なくなってほしい。」と話していた。このポスターは今後市を通じて各町内会に配られる予定。このほか会場では詐欺被害防止の啓発や地域の見守り活動を長年努めてきた功労者5人や2つの団体にも表彰状が贈られた。
上越署によると特殊詐欺の被害件数は9月末現在、8件で被害額は905万円にのぼっている。市防犯協会会長の村山市長は「市の刑法犯数は去年1037件で最も多かった平成14年の3分の1に減少した。一方で、手口が巧妙化している特殊詐欺の被害防止や弱者である子どもやお年寄りの通る路上の見直しが求められている。協会として犯罪のない、安全安心なまちづくりを目指して効果的な防犯活動を推進していく」と挨拶した。
警察庁などが定める全国地域安全運動の期間は20日まで。子供と女性の犯罪被害防止や特殊詐欺の被害防止を重点に活動が行われる。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.