2018年08月28日 05:30更新
スイッチバックで有名なえちごトキめき鉄道、二本木駅の駅舎を昔の外観に戻す工事が今月から始まった。あえて古い姿にもどすのはなぜなのか?
えちごトキめき鉄道の二本木駅。開業は古く明治44年、駅舎の骨格は当時のままだが、ここ最近は老朽化が目立っていた。今回の改築工事は、明治から昭和初期の頃の姿に戻そうとはじまった。わざわざ古い時代に戻すには理由がある。
えちごトキめき鉄道の横田大輝さんによると、二本木駅舎は明治43年に建てられた木造。妙高はねうまラインの中で木造の駅舎は唯一ここだけ。「古い駅舎の価値を発信するためかつての姿を再現する」と話している。
これは、明治時代末期に軽油などを保存したランプ小屋。明治時代のものがそのまま残っているのは県内で4つしかない。駅の敷地内には、歴史的な建物が全部で7棟残っている。
その一方で、駅舎の本体については、昔の姿を示す資料が多く残っていない。そのため、改築は、昭和40年代の写真を参考に進めている。写真には建築初期の姿が一部写っている。外壁の改築工事では、壁を取り外したところ、その下に昭和初期と思われる外壁がそのまま残っていた。
工事はこの他、高窓やホーム待合所の案内板などを修繕する予定。いずれもできるだけ当時のものを残しながら、防腐剤で加工したり色を塗り直していくということ。
えちごトキめき鉄道では「二本木駅には知られざるストーリーがある。ぜひお越しいだければ」とPRしている。
工事は10月頃完成予定。この他、10月には昔走っていた貨物列車の車輪も展示されることになっている。
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