2018年08月23日 14:10更新
状況は厳しいまま……
高温と干ばつの影響で、上越市では中山間地を中心に、稲が枯れるなどの被害が出ている。こうしたなか、上越市議会は23日棚田などの現状を視察した。
上越牧区の棚田
視察したのは上越市議会、農政建設常任委員会。メンバーは、牧区や浦川原区など、4つの地域をまわり、棚田などの被害状況を確かめた。
田んぼには所々ひび割れがあり、穂をつける前に枯れたものも。
棚田ではため池や沢の水が使われるが、視察に同行した市の職員は、この夏ほとんど水が無かったと説明した。
市の職員は「1度枯れてしまったものは復活は難しい状況。品質は実際に刈り上げて検査してみないと分からない」と話す。
上越市のまとめによると、今月16日現在、上越管内の干ばつによる被害面積は、中山間地域を中心に96.71ヘクタール。その2割にあたる19.77ヘクタールは、枯れた状態ということ。
視察した議員は「現実を見て、被害の大きさを実感した。見たうえで、議員間の中で討議し、対策や要望をまとめていきたい」と話した。
上越市では、今月に入ってから、緊急対策として消雪用の井戸を使った給水を市内7カ所で被害農家に対して講じてきた。また新たな用水を確保するため、ポンプを購入する費用などを補助する制度を設けている。詳しくは上越市農政課まで。
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