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多様性について考える 「LGBT」の研修会

2018年07月22日 05:30更新

「LGBT」ということばをご存知か。同性愛者や性同一性障害の人など、性的少数者、いわゆる性的マイノリティの人たちを指す言葉だ。この「LGBT」について理解を深めようと、上越市の職員や小中学校の教員を対象にした研修会が18日開かれた。

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「LGBT」は、レズビアン=同性を好きになる女性、ゲイ=同性を好きになる男性、バイセクシャル=同性も異性も好きになる人、トランジェンダー=心と身体の性が一致しない人を指すことばの頭文字をとっていて、性的少数者の総称。日本では国民の13人~20人に1人が「LGBT」と言われている。上越市では市民のどの程度が「LGBT」に該当するかは、まったくつかめていない。

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研修会は市長と市民が意見を交わす「キャッチボールトーク」で、「LGBT」に関する施策を求める声が上がっているとして開かれた。講師は大阪や東京で活動するNPO法人「虹色ダイバーシティ」の橋本竜二さん。橋本さんは「LGBT」の人たちが、いじめや孤立などに悩んでいるほか、およそ半数が仕事を探すことに困難を感じていると話した。

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橋本さん自身はゲイだが、以前サラリーマンとして働いていた時は、それを公表していなかった。そのとき、上司から「家族を持てばおまえも仕事に精が出る」と言われ、つらかったと言う。こうした経験から物事を決めつけないで話すようにしてほしいと呼びかけた。

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このあとの質疑応答では、職場に「LGBT」の人がいると感じた場合、どう対応すべきかという質問があった。橋本さんは「当事者かもしれないと思った場合、積極的に聞かないでほしい。職場の雰囲気が変わればカミングアウトしてくれるかもしれないので、その時を待ってほしい」と答えた。

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また橋本さんは「一人一人が違うことを認め、人権課題のひとつとして少しずつ取り組んでいってほしい」と話した。上越市では今後、「LGBT」をテーマにした市民向けセミナーを今年10月に初めて開く予定だ。     

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