2018年04月28日 07:01更新
上越市と平和友好交流をしているオーストラリアカウラ市の訪問団が来月上越市を訪れる。これを前に,直江津小学校の児童が27日、ふたつの市の交流の歴史について学んだ。
歴史について学んだのは直江津小学校の6年生37人。直江津捕虜収容所があった平和記念公園を訪れ、カウラ市との交流に携わってきた上越日豪協会の近藤芳一さんから説明を受けた。
戦時中、当時の直江津市とカウラ市のどちらにも、捕虜収容所があった。直江津では、60人のオーストラリア兵が、カウラ市では241人の日本兵が亡くなっている。こうした歴史をふまえて、ふたつの市では20年ほどまえから中・高生が相互に訪問したり、市の職員を派遣し合うなど平和友好交流を重ねてきた。近藤さんは、「悲しい歴史があるにもかかわらず、なぜ上越で平和公園が作られたか。理由を考えてください」と児童に問いかけていた。
話を聞いた児童は、「直江津に捕虜収容所があり60もの人が亡くなったと知っておどろいた。ふたつの市が仲良くなっていってほしい」と話していた。
カウラ市の訪問団が上越市を訪れるのは4年ぶりで、カウラ市の市長も同行する。直江津小学校では交流会が開かれ、6年生が直江津捕虜収容所のことや戦時中の人々の暮らしなどについて発表するほか、英語で直江津を紹介することになっている。
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