2016年10月19日 18:34更新
今年7月に大雨の影響で土砂崩れが発生した、国指定遺跡の春日山城跡。復旧に向けて土砂を撤去する作業が10月19日から始まった。
春日山城跡は7月26日から27日にかけて降った大雨の影響で、直江屋敷の下にある但馬谷(たじまだに)など9か所で土砂崩れが発生した。なかでも但馬谷は幅30m、高さ25mにわたり、斜面が崩落し、歩道の一部も削られた。復旧工事ではまず、崩落した土砂を重機とダンプカーで、ふもとの春日山旅館の裏手まで運ぶ。
土砂の撤去にかかる費用は約680万円で、その一部は文化庁の補助金が充てられている。土砂の運搬は今月下旬までに完了し、本格的な復旧工事は来年度に有識者と協議をしながら順次進められる予定。
上越市教育委員会文化行政課では「上越市の重要な観光資源なので1日も早く復旧できるように関係各所と協力していきたい」と話している。