2018年03月15日 17:08更新
上越市妙油の農業法人 花の米が、「農業の未来を作る女性活躍経営体100選」に選ばれ、15日に村山市長に受賞を報告した。
村山市長を訪ねたのは農業法人、花の米の黒川善治 社長とその家族。「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」は、日本農業法人協会が主宰するもので、文字通り農業に取り組む女性にスポットをあてている。
花の米は平成24年に法人化した家族経営の会社で、主にコメやネギを生産している。
黒川社長夫妻と長女の松野千恵さん夫妻、三女の黒川沙希さんの5人で運営。このうち、千恵さんはビジネススクールで培ったノウハウで新規取引先を開拓してきた。あわせて、女性ならではの視点で商品やパンフレットのデザインも提案している。
3女の沙希さんは現場の農作業を担当している。大型のコンバインを使いこなし、花の米が管理するすべての水田36.5ヘクタールの稲刈りを1人で担う腕前だ。
こうした活動が評価され、今回の受賞となった。女性活躍経営体100選の受賞は県内では2例目。
長女の千恵さんは受賞理由について、「すべての業務に私たちの意見が入っていて、農作業の段取り、商品パッケージやHPの作成、ユニフォームを作るときも私たちの意見を吸い上げてくれて作ってくれている。気に入らないことがあると、父の社長に『これ、デザイン悪い』や『格好悪い』とか言っていて、そういうところがすべて審査員の目に止まって、今回の受賞になったと思っている」と話した。「父の展望もあると思うのでそれを聞きながら、私たちのしたいことも随時言いながら、(社長が)後ろに下がる発言をしたら違うよと注意できる関係でいたい」と今後の家族内での運営についても語ってくれた。
三女の沙希さんも「社長の父よりコンバインの操縦はうまいと思う。農業女子っていうフレーズがようやく知ってもらえるようになったので、それに一緒に乗って行けたと思ってうれしく思っている。」と受賞を喜んだ。
村山市長は「一番幸せなことはお嬢さんが自分の家に就農してくれたこと」と黒川社長に話し、更なる活躍に期待を寄せていた。
※2018年3月15日(木)ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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