2018年02月09日 12:40更新
上越市北方の岩の原葡萄園で9日、ワインを貯蔵する蔵の温度調整に使うための雪を雪室に入れる作業が行われた。
雪室への雪入れ作業は、8日から始められ、岩の原葡萄園の施設や石蔵の屋根などに積もった雪のほか、牧区の林から運んできた雪が機械を使って詰め込まれてた。岩の原葡萄園では、冬の間に大量の雪を雪室に貯蔵し、5月から10月にかけてその冷熱をワイン樽を保存している石蔵に送って温度調整に利用している。雪室を使うことで石蔵の中は真夏でも18℃に保つことができ、デリケートなワインの熟成に良い影響があるとされている。
この方法は、創業者の川上善兵衛が明治のころから取り入れていて岩の原葡萄園の伝統になっている。岩の原葡萄園の建入一夫さんは、「雪を利用した熟成に創業者の思いをはせ、効果に期待している」と話していた。
なお、この雪をつかって温度調整される石蔵には、すでに225リットル入りのワイン樽130個が入っていて、来年の秋には製品として販売されるという。また、雪室のなかにはこのあとビン詰めされたワイン600本も入れられ、こちらは6月には店頭に並ぶという。
この雪室は、4月から10月ころまで一般公開される予定。
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