2017年12月13日 17:36更新
一定期間雪の中で保存することでうまみが増すといわれる「雪下野菜」を安定的に供給するため、個人で雪室を作った人がいる。上越市中郷区の兼業農家渡邉岩夫さんは、5年ほど前からダイコン、ニンジン、ジャガイモなどの野菜を雪の下で保存して付加価値の高い雪下野菜として出荷してきた。しかし、屋外の雪の中で保存する方法だと、雪が積もる時期や雪消えの時期に左右され品質管理が難しいうえ、出荷のたびに雪の中から野菜を掘り出す労力もかかる。そこで渡邉さんが目をつけたのが、倉庫として使っていた鉄道用のコンテナ。
コンテナの中に雪を投入!
雪室として使えば、こうした問題が解決できる。コンテナの中には8月に収穫したジャガイモ1.4トンが入っていて、中の温度は0度に保たれている。雪室は安塚区で実用化されているが、規模が大きく個人でつくることは難しい。そこで雪下野菜のブランド化を進めているJAえちご上越では、コンパクトな簡易式雪室を雪下野菜を生産する農家に普及させ、販売量を増やす計画を進めている。渡邉さんの取り組みは、こうした流れの先端を行くもので、その成果に注目が集まっている。
「トラックの荷台のコンテナなどでも雪室にできる。」とアイデア次第で実現できる手軽さもアピールしていた。
渡邉さんの雪下ジャガイモは、早ければ来年1月中旬遅くとも2月には「あるるん畑」に出荷される。
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