2025年04月07日 17:42更新
上越市今泉城山にある県営高田発電所で6日(日)、発電所へ水を送る鉄製の管が断ち切れ、流れ出た水で土砂崩れが起きました。この影響で工事用の鉄塔2基が倒れたほか、付近の農地が浸水する被害が出ましたが、けがをした人はいませんでした。
新潟県によりますと、現場は発電所からおよそ600m上流で、後谷ダムから発電所に水を送る直径2メートルの鉄製の菅が断ち切れました。
現在、発電所は大規模な改修工事が行われていて、5日(土)午後5時半過ぎに現場付近でパトロールをしていた作業員が、水管がある脇の通路で異常な量の水が流れているのを確認しました。
報告を受けた県が6日(日)、夜明けを待って現場を確認したところ、水管の破断や大規模な土砂崩れ、さらに工事の資材を運ぶ高さ50メートルのケーブルクレーンの鉄塔2基が倒れているのを確認しました。
また、発電所の下流にある向橋地区では、川の水を引き込む取水堰に流木が溜まり、あふれた水で付近の農地が浸水する被害が起きました。今回の被害でけがをした人はいませんでした。
県は6日(日)に後谷ダムからの取水を停止するとともに、取水堰の流木を取り除きました。破断した水管は、今回行われていた大規模改修工事とは関係がない場所だったということで、県では事故の詳しい状況などを調べています。
また、この影響で発電所の水を一般家庭に供給している上越市の城山浄水場では水の濁りなどが確認されたことから、5日(土)の深夜に供給を停止しました。
浄水場からはこの時期一日あたり1万5000トンを供給していて、市では正善寺浄水場の配水量を増加させたほか、10日からは予備水源の和田浄水場と深谷浄水場の2か所を稼働させ、不足分を補うことにしています。
上越市ガス水道局によりますと、当面の間は市民生活に支障はないものの、水源を切り替える際に水道水に濁りが出る可能性があるということです。
水道局では、ホームページなどで注意を呼びかけるとともに、濁りが出た場合は、速やかに対応することにしています。
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