2025年03月23日 04:34更新
今月14日(金)上越妙高駅が開業10周年を迎えました。北陸新幹線で首都圏や関西方面と行き来できるようになったことで、まちはどう変わったのか。駅の開業後、妙高市のスキー場や宿泊施設を利用するインバウンドなどが増えています。これに合わせ新井市街地の飲食店では寿司店などで食事を楽しむ観光客が増えている一方、恩恵を受けている店の種類に偏りがあるため、地元の飲食店組合では観光客を広く受け入れるための取り組みを探っています。
妙高市田町にある昭和51年創業の寿司店「寿し芳」です。上越妙高駅の開業後、新幹線を使って店を訪れる観光客が増えています。
この冬、去年12月からの3か月間、観光客は駅が開業した2015年と比べて、3倍ほどのおよそ3000人に増えました。店主の東條隆人さんによりますと、店を訪れる客の半分ほどは関東や海外から来ているということです。
寿し芳 東條隆人さん
「お客へ『どちらから来た?』『どんな遊びで?』など聞くが『新幹線で来た』が多い。8割くらいは上越妙高駅で降りて店に来る。新幹線の恩恵」
オーストラリアから
「友達と。初めて妙高に来た すばらしい。新幹線で東京から上越妙高に来た。簡単でよかった」
「新幹線のおかげで、とても速く簡単にアクセスできる。スノーボードや大好きな寿司も楽しめた」
店を訪れる観光客の中でも多いのが……
寿し芳 東條 隆人 代表取締役
「海外の人を見る機会なかった。毎週 頻繁に見る現象がふつうに」
「寿し芳」(ロッテアライリゾート内) 写真提供:寿し芳
寿し芳では、インバウンドが増えたことで、店のメニューに英語表記を加えるなど対応しています。また去年からは、インバウンドが多く利用するロッテアライリゾートに冬限定で出張し、寿司を提供するなど新しいサービスを始めました。
イメージ図 画像提供:寿し芳
さらに観光客の要望に応え、来月、店の斜め前にカフェラウンジのある宿泊施設を開業させます。東條さんは、これまで店を利用してきた地元の客を大切にしながら、観光客のニーズに合わせて受け入れ態勢を整えたいと話します。
寿し芳 東條隆人さん
「このエリアの良さをみんなでもう一回再確認して、お客さんの求めていることを一緒に共有できる仲間と、幸せな未来をつくることが目標」
一方で、新幹線の開業により客が増えた飲食店は一部にとどまっています。新井飲食店組合の柳澤毅組合長によりますと、観光客は外国人が多いことなどから寿司を含めた日本食を求める傾向にあるということです。
新井飲食店組合 柳澤毅 組合長
「飲食店全般としては波及効果はそれほどなかった。(多くは)寿司屋さんに行くのでは。『あのお店に行ったら英語が飛び交ってた』と聞く。(新井市街地)地元の事業所の人が飲食店を使う。地元中心のお店」
柳澤組合長は今後、店の種類に限らず市街地の飲食店を回るイベントなどを開くなど、地元の人や観光客に楽しんでもらえる取り組みを企画したいと考えています。
新井飲食店組合 柳澤毅 組合長
「新井には酒造会社が3軒。蔵見学などの方面もあり。バルは効果あり。リピーターが店につくかどうか。今まで行ったことのない店、気軽にのぞける・食べられる。商工会議所や市役所と連携して話を進めていきたい」
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