2025年01月23日 12:16更新
みなさん1月21日は何の日かご存じですか?上越ゆかりの戦国武将、上杉謙信の誕生日です。これに合わせ謙信の居城、春日山城を活用したまちづくりについて考える講演会が21日(火)に上越市で開かれました。
講演会は春日山城跡の整備と活用に取り組むNPO法人「越後まほろば倶楽部」が、上杉謙信の生誕495年に合わせて開きました。参加したのは地元の人やまほろば倶楽部の会員などおよそ150人です。
講師は城めぐりの魅力を雑誌などを通じて発信しているフリーライター、いなもとかおりさん36歳です。
いなもとさんは19歳から全国の城めぐりをはじめ、これまで700か所以上訪れています。
講演のテーマは「春日山城を活用した上越のまちづくり」です。はじめに、全国各地で行われている城を活用した観光PRイベントなどを紹介しました。そのうえで城跡を整備する体験型のイベントが人気だと説明しました。
いなもとかおりさん
「(東京都滝山城)おもしろいのが機械類を持てるのがベテラン。一般参加は草運びをひたすらやる」
関心を持ってもらうには、「整備」ということばの代わりに、山城の散策シーズン幕開けを意味する「城開き」ということばを選ぶなど、これまであまり使われていない表現で工夫することが大切だと話しました。
また、春日山城をまちづくりに活用するには、城がある春日山地域だけでなく、市全体で協力する必要があると呼びかけました。
いなもとかおりさん
「イベントの担当者が、自動販売機の販売元に頼んで城主のイラストを付けた。まち全体を歴史に染めようとした整備体験が進化した形がこれだと思う。ぜひ取り入れてほしい」
続いてインターネットのキーワード検索から分析したデータを紹介しました。「春日山城」というキーワード検索は大型連休がある5月と、謙信公祭がある8月に増えていること。「上越」に関連して「ラーメン」や「水族館」を検索している人が多いことを紹介しました。
そのうえで5月や8月に、「キーワード」の要素を含めたイベントを企画することで、多くの観光客が訪れる可能性があるとアドバイスしました。
いなもとかおりさん
「例えばラーメン屋の看板メニューの名前に(春日山城など)取り入れる。水族館で上杉謙信公の展示物を共同でやる。春日山城に最終的につなげるのが、知ってもらう1番の近道だと思う」
参加者
「地域づくりに興味があって(参加)。ヒントがたくさん聞けた」
越後まほろば倶楽部 石黒孝良 副理事長
「5年後の(上杉謙信)生誕500年に向けて、さらに加速させて上越のまちづくりを進めていきたい」
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