2017年11月12日 20:56更新
昭和30年代まで見られた昔ながらの農村の結婚式が、12日上越市大島区の山里、田麦で再現され、集落の人たちが集まり新郎新婦を祝福した。
結婚式を挙げたのは、大島区田麦でコメ農家と農家民宿を営むため、去年5月に関東から移住してきた牛田光則さんと妻の詩歩さん。ふたりはすでに入籍していて、農家民宿のオープンにめどが立ったことから、12日結婚式を挙げた。ふたりは、「すばらしい田麦で頑張りたいから」と、半世紀以上途絶えている昔ながらの結婚式を希望。二人の願いをかなえるため田麦町内会と移住する人たちの支援活動をしている「上越やまざと暮らし応援団」が応援した。
昔ながらの結婚式では、花嫁の一行が自宅から嫁ぎ先まで嫁入り道具を運ぶときの歌「長持歌」を歌いながら練り歩く。
花嫁の詩歩さんは、自宅に見立てた町内会長の家から出発。新居となる農家民宿を目指した。この時、沿道からは「こまめに働けるように」とお祝いの小豆がまかれる。
出発からおよそ20分後。農家民宿の前で両家がそろい、紅白の綱をはさんで長持歌が歌われ、「受け取りわたし」が行われた。まわりには懐かしい光景を一目見ようと集落の人たちが大勢おとずれ、ふたりを祝福。光則さんは「集落に元気を与えられるような家庭を築きたい」と抱負を語っていた。ふたりが営む農家民宿「うしだ屋」は、今月下旬にオープンすることになっている。
※2017年11月13日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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