2024年10月02日 17:47更新
中山間地の暮らしぶりや住民の価値観を知ろうと、県立看護大学の学生が1日(火)に新井南部地域の下平丸を訪れ、地域の人たちと交流しました。
看護大学では、毎年1年生が地域の人たちとの交流を通して生活者の視点に立った考え方や価値観を学ぶ「ふれあい実習」を実施しています。
1日はこの実習に取り組む1年生4人が下平丸を訪れ、平丸スゲ細工保存会の代表柴野美佐代さん、地元の宿泊施設「深山の里」を営む阿部孝子さんに下平丸での暮らしについて話を聞きました。
学生が買い物や病院への交通手段について質問すると、2人は「自分で運転するので車は必需品」、「運転できないときは家族や近所の人に送ってもらう」と答えていました。
また、仕事のやりがいについては「商品を購入してもらうと励みになる」、「客との交流は心が満たされる」などと答えていました。一方で「高齢になり、力仕事が負担になってきた」、「後継者がいない」など将来の不安も口にしていました。
話を聞いたあとには、平丸の伝統工芸品スゲ細工づくりを体験し、学生たちは柴野さんから指導を受けながらスゲのリースを作りました。
学生
「山の過疎地。病院もないところで医療と人の暮らしを知りたかった」
「同じ地域の人が仲が良い。助け合っているのが印象的」
「過疎地の助け合いを大事にした看護を提案したり、看護師同士でも助け合えれば良い」
柴野美佐代さん
「患者にはいろんな生活がある。なぜそうなったか、どうやって病院に来ているかに思いを巡らせた対応ができるようになってほしい」
学生はこの後、市街地でも調査を行い、成果をまとめて学校で発表することにしています。
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