2024年09月10日 15:00更新
体の不自由な人への理解を深めてもらおうと、高齢者の日常生活を疑似体験する授業が10日(火)に妙高市立新井中央小学校で行われました。
授業を受けたのは新井中央小学校の3年生43人です。児童はこれまで校区内に住む車イスの人と交流して体が不自由な人の日常や気持ちを学んできました。
この日は、新潟県介護福祉士会の大井秀行会長を講師に招き、体に重りをつけて高齢者の日常生活を疑似体験しました。
まず1キロの重りが入ったベストを着て200gの重りを手足につけます。さらに姿勢が前かがみになるベルトも装着。目には視界が狭くなるゴーグルを、耳には音が聞きとりにくくなるヘッドホンをつけます。
児童は、この状態で装具をつけていないクラスメイトとペアを組み、階段の上り下りを体験しました。
児童はクラスメイトからの声掛けをたよりに階段を上り下りしました。
児童
「おばあちゃん達がこんなに腰が痛いとは知らなかった」
「重いし、見づらいし、聞き取りにくい。『段差があるよ』『階段上るよ』と教えてもらい助かった。高齢者は体が不自由だと分かった。優しく接したい」
新潟県介護福祉士会の大井秀行 会長
「高齢者のどんなことが大変か、どこを助けてほしいか感じ取れる子どもになってほしい」
授業では車イスの介助体験も行なわれました。3年生は、この体験をもとに今後も高齢者や障がい者との相互理解を深めていくことにしています。
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