2024年08月19日 10:31更新
若者の発想をまちづくりに!
若者の発想をまちづくりに取り入れようと、県立新井高校と県外3つの大学が連携するワークショップが妙高市で始まりました。生徒や学生は農場や観光地などを見学し、まちづくりのアイデアを今年10月のシンポジウムで提案することになっています。
ワークショップは、高校生や大学生の発想をまちづくりに生かす取り組みを進めている茨城県の筑波大学が企画しました。参加しているのは新井高校の1年生から3年生の20人と、筑波大学、長野大学、千葉県の麗澤大学の3校の学生10人です。長野大学と麗澤大学は筑波大学と関りがあることなどから参加しました。
ワークショップでは「地産地消」や「空き家」、「豪雪」など5つのテーマが設けられ、それぞれ生徒と学生によるグループがまちづくりのアイデアを探ります。初日の18日(日)はさっそくテーマごとに市内の農場や観光地などを見学しました。
このうち「地産地消」がテーマのグループは、坂口新田の坂口げんき農場を訪れました。農場では耕作放棄地をなくすため、コメや野菜を作っているほか、市内で唯一の地場産ワインを作ろうと8年前からブドウの栽培に取り組んでいます。
坂口げんき農場 後藤正直 代表理事
「ワインは糖度と酸が両方ともないといいワインにならない。糖度が上がるにつれて酸度が落ちてくる。ちょうどいいバランスで収穫」
学生からは地産地消がどれだけ進んでいるか質問がありました。農場のコメや野菜は地元のJAえちご上越などに。ワインは妙高市や上越市の酒店などにそれぞれ出荷されています。このうちワインについて、代表理事の後藤正直さんは今後、生産量を増やした場合、地元でさらに消費してもらうための工夫が必要だと話しました。
坂口げんき農場 後藤正直 代表理事
「今後市内にワイナリーができて併設した飲み場を作り、妙高市の観光の手助けになりたいというのが目標」
新井高校3年
「愛情もって育てている野菜を自分の地域にも知ってもらい、おいしいものにできたり、いろいろな人に知ってもらうために意見をまとめてPRしていきたい」
筑波大学
「ワインづくりなど新たなチャレンジが印象的だった。今後の事業展開のPR、地域とのつながりをどう作っていくか。大事なポイントになる」
坂口げんき農場 後藤正直 代表理事
「吸収しようという姿勢を感じた。農場を見てもらい改善点やこんな営業をしたらどうかなど、そういったものが出てくるとうれしい」
ワークショップは20日(火)まで行われます。参加者は今後、アイデアをまとめ、今年10月に市内で開かれるシンポジウムで発表します。
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